なんと、空気中から尿素を取り出す技術があった!

こんにちは。管理人のnobuです。

 

今回も尿素の話題で気になる情報をピックアップ!

 

前回の記事でも書きましたが、地球環境対策として大気汚染物質ゼロやCO2削減など温暖化対策がCOP26の主な議題でした。この中でもCO2を少しでも減らしたいと各国が削減目標を設定したり、CO2低減に向けた技術開発などを積極的に行っています。AdBlue(アドブルー)はその最たるものです。

 

なんと、このCO2削減と排ガスのNOXゼロがワンセットになった画期的な技術があります。

 

これは、尿素誘導体として期待されるエチレンウレアを排ガスや大気中に含まれる微量・低濃度のCO2から直接生成する触媒技術だとのこと!

 

排ガスや空気中に含まれる微量で低濃度のCO2アンモニア炭化水素で置き換えたアミンと合成させ、チタン錯体を用いた触媒に通すことで尿素誘導体のエチレンウレアを生成出来るそうです。

 

 

以下、日本最大の化学ポータルサイトChem-Stationより

 

火力発電所排気ガスや空気から尿素誘導体の直接合成に成功

2021/09/16

 

339回のスポットライトリサーチは、産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター・竹内勝彦 博士にお願いしました。

 

ご存じ地球温暖化の原因物質ともされる二酸化炭素CO2)。回収し、資源として再利用できる有用な手法は人類社会の持続化に貢献できる技術となります。しかしながらCO2の低反応性と含有濃度の低さから、高効率での実施にはいまだハードルがあります。今回の成果では、新たに開発した触媒系を用いて、空気・排ガスなどに含まれる微量のCO2を捕捉し、有用物質へと変換できる方法論を報告しています。

Communications Chemistry 原著論文およびプレスリリースに公開されています

 

Q1. 今回プレスリリースとなったのはどんな研究ですか?簡単にご説明ください。

 

排気ガスや空気などに含まれるCO2から、直接的に尿素誘導体を合成する技術を開発しました。具体的には、石炭火力発電所排気ガス相当の低濃度・低品質CO2含有ガス(15 vol%, CO, SOx, NOx含有)や空気中の極低濃度なCO20.04 vol%)にアミンを作用させてカルバミン酸塩に変換した後、チタン錯体などの触媒と加熱することで、エチレンウレアなどの尿素誘導体を得ることに成功しました。合成可能な尿素誘導体は、塗料や樹脂、溶媒、医薬品原料として有用な化学品です。本技術はこれまで直接利用が難しかった低濃度・低品質のCO2を、濃縮・圧縮・精製といったコストやエネルギーが必要な工程を経ずに有用化学品に効率よく変換できるため、地球温暖化の原因とされるCO2の排出量削減への貢献が期待されます。また、本研究は東ソー株式会社との共同研究案件でもあり、実際の火力発電所排気ガスを用いた検証と工業スケールでの尿素誘導体合成反応の実用化を目指して研究を進めています。

 

引用元:https://www.chem-station.com/blog/2021/08/urea.html

 

引用ここまで。

 

 

期待出来るのは、現在使用普及されている尿素SCRシステム(AdBlueアドブルーが必要)にこの触媒技術を組み込むことにより空気中から尿素を取り出し排ガスと反応させNOXを抑えることが可能になりそうな事です。

 

化石燃料に頼らず、尿素を生成することが可能となれば原料調達リスクのヘッジにもなりますし、今後は持続可能な技術として定着しそうですね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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